Composer の使い方(その4:便利コマンド)
前回、「Composer の使い方(その3:オートローダーの最適化)」の続きです。今回は便利コマンドについてです。
list コマンド
Composer で使用できるコマンドの一覧を表示できます。 どんなコマンドがあるのか、このコマンドで調べましょう。
php composer.phar list
help コマンド
help
コマンドを使用すると、Composer のコマンドのヘルプを表示できます。
各コマンドの詳しい使い方が知りたい場合は、この help
コマンドを使用しましょう。
php composer.phar help <command_name>
show コマンド(info コマンド)
show
コマンドを使用すると、現在インストールされているパッケージの一覧が表示できます。
composer.json に記載のあるパッケージだけではなく、実際にインストールされているパッケージ全ての一覧です。
また、show
コマンドにパッケージ名を指定して実行すると、そのパッケージの詳細も表示することができます。
info
コマンドは、show
コマンドの別名です。
# require と require-dev のパッケージを表示する php composer.phar show
# require のパッケージのみを表示する php composer.phar show --no-dev
# 指定したパッケージの詳細を表示する php composer.phar show <package_name>
outdated コマンド
outdated
コマンドを使用すると、現在インストールされているパッケージの中で、インストールされた後に更新されたパッケージの一覧を表示できます。
php composer.phar outdated
browse コマンド(home コマンド)
browse
コマンドを使用すると、指定したパッケージのリポジトリのURLもしくはホームページのURLを、Webブラウザで表示できます。
home
コマンドは、browse
コマンドの別名です。
php composer.phar browse <package_name>
depends コマンド(why コマンド)
depends
コマンドを使用すると、そのパッケージがなぜインストールされているのか調べることができます。
composer.json の require と require-dev には、あなたのアプリケーションに必要なパッケージが記載されていると思いますが、実際にはそのパッケージに依存している全てのパッケージがインストールされます。
そのため、show
コマンドなどで現在インストールされているパッケージの一覧を表示したりすると、あなたが知らないパッケージもインストールされていると表示されるでしょう。
そのあなたが知らないパッケージがどのパッケージに依存していて、なぜインストールされたのか、その理由を調べるコマンドが depends
コマンドです。
why
コマンドは、depends
コマンドの別名です。
php composer.phar depends <package_name>
validate コマンド
validate
コマンドを使用すると、composer.json と composer.lock が正しいか検証できます。
composer.json を手動で修正したりした際に、必要な項目があるかどうかや、文法エラーなどが無いかどうかを確認できます。
php composer.phar validate
clear-cache コマンド
Composer で一度ダウンロードしたパッケージは、キャッシュされています。
clear-cache
コマンドを使用すると、そのパッケージのキャッシュをクリアできます。
php composer.phar clear-cache